2012年1月29日ナメネコフォール ― 2012年03月09日
1月29日、OKコンビで西上州・兜岩山の『ナメネコフォール』を登りました。
去年『昇天の氷柱』を登った時、登山道から見えた2つの氷瀑。『カブコロン』と『ナメネコフォール』が気になっていたので、Kと確かめに行くことにした。
朝方、親切なクライマーにアプローチのラインを書き込んだ地図を頂いた。地図を参考に台風による倒木に悩まされながら、1時間近くかかって『ナメネコフォール』にたどり着いた。
去年『昇天の氷柱』を登った時、登山道から見えた2つの氷瀑。『カブコロン』と『ナメネコフォール』が気になっていたので、Kと確かめに行くことにした。
朝方、親切なクライマーにアプローチのラインを書き込んだ地図を頂いた。地図を参考に台風による倒木に悩まされながら、1時間近くかかって『ナメネコフォール』にたどり着いた。
その第一印象は、「何だか見栄えのしない氷瀑」。
それ程難しそうに見えなかったので、先に私Oが取り付いた。しかし、あっという間に撃退され、Kに交代。Kはフリーで登り切ったが、見た目よりはるかに内容豊富なルートだったと言う感想。
まるで命名者の思う壺。
『ナメネコフォール』 は確かに「なめんなよ~!」と言ってました。
ナメネコから西方向にトラバースして『カブコロン』にも寄って見る。こちらは見栄え、難度とも堂々たるものだが、未発達で登れない状態。
『カブコロン』西の尾根筋を堰までたどって下山。これが一番楽なアプローチの様です。
ラッセル、降雪と無縁。1日中良いお天気の西上州クライミングでした。
2012年2月12日 犬殺しの滝 ― 2012年03月10日
2月12日は危険そうな名前の付いた氷瀑 『犬殺しの滝』 を登りました。
林道アプローチが良くわからず、邪魔にならなそうな橋のたもとに車を停め、相当な距離を歩く覚悟で出発した。が、何歩も行かぬうち『犬殺しの滝』はその橋のちょっと上流に見えているのに気づく。
林道アプローチが良くわからず、邪魔にならなそうな橋のたもとに車を停め、相当な距離を歩く覚悟で出発した。が、何歩も行かぬうち『犬殺しの滝』はその橋のちょっと上流に見えているのに気づく。
すぐそばに見えた割りに、けっこう歩いた気がするころ、取り付きに到着。
垂直のピラーがなかなか壮観だ。
私Oは、易しい『仔犬殺しの滝』1ピッチ目でウォームアップ。Kは『犬殺し』に集中したいということだったので、2ピッチ目は割愛した。
さあ、本番!
集中力を高めていたKuniiが『犬殺しの滝』1ピッチ目のピラーに取り付いた。
リーシュレス・フリーのスタイルで慎重に登高して行く。
厳しさが募るピラーの上部に差し掛かったころ、十数人のクライマーが取り付きに上がってきた。
集中力が途切れないかと思ったが、無用な心配だった。Kはピラーを乗り越え、視界の外へ消えて行った。
私Oもよれよれな事を言いつつフリーで1ピッチ目をフォロー。易しい2ピッチ目をリード。
クリアに登れて、晴れ晴れした気分でクライミングを終えたのだった。
西上州は今日も1日良いお天気。アイスクライミングってこんなに快適でよかったけ?
2012年2月26日 ブルーファング ― 2012年03月11日
2月25日
朝方から雪混じりの天気。早く出かけてテントにこもる時間が長くなるのも何なので、午前中は澄川のスキー場で遊ぶことにした。ひたすら傾斜のゆるいスキー場だが、最上部はほぼコース規制なしで結構楽しめた。
「ついでに昼飯もスキー場で食っていこうか」と聞くと、Kは「里心がつくから、」などと言って行動食を摂っていた。が、私が食堂でハンバーグランチを食っていたら、Kも後から来てケーキを頼んでいる。これは、もちろんデザートなどという甘いものではなく、炭水化物ローディングの一環なのである。
昼過ぎに林道を歩き出した。天気は思ったほど良くならなかったが、ほぼ予定通り2時間ほどで展望台のテン場に着いた。ベースキャンプを設営したら、スキーの疲れが出てきてテントでへたり込みたくなったが、Kにうながされて滝を見に行く。
不帰の滝落ち口の上からブルーファングが見えた。なかなかの迫力だ。取り付きから15mが核心という事だが、中間部も易しいとは到底言えない。私はすっかり圧倒されてしまっていたが、Kはすっかりやる気だ。
氷の発達状態は良さそうだし、雪崩の心配もなさそうだ。天候も大荒れと言うほどじゃない。登らずに帰る理由はひとつもない。明日に備えて早めに寝た。
2月26日
5時に目を覚ましゆっくりと準備をして取り付きに向かう。
沢床に降りてブルーファングを眺めると、下部氷柱の中程にかなり大きな亀裂が入っているのが見えた。しかも、3つあるピラーすべてのラインでだ。これは、黄色信号点灯か!しかし、Kは気にする様子もなく取り付きで氷をつつき始めていた。
その事を聞いてみると、ほかの人が登った写真でも、2月はじめに偵察に来た時も、亀裂は入っていたので大丈夫だろうと言う答えだった。私も倒壊するその日が今日ではなかろうと思っていたので、登る準備にかかった。
1ピッチ目(35m Ⅵ リーシュレス) Kunii リード
小雪混じりではあるが、風はなく穏やか。8時50分ころ登攀開始。
Kは最近、上り調子。リーシュレスに完全移行して、ストレスが無くなったのだそうだ。
氷柱の亀裂の幅は、実は50cm程あった。氷のずれる音が時々亀裂から響いてくる。
Kは時折「ハッハッハ~!」と奇声発しながら登って行く。持ち重りのするアックスを製造してくれた、馬鹿力のアメリカ人のイメージで気合を入れているらしい。
1ピッチ目フォロー中、私Oのアイゼンが外れるトラブル!しかし、氷柱部は越えていたので、アイゼンを足首にぶら下げたまま、フリーでフォローできた。落とさなくて、本当に良かった!
2ピッチ目(15m Ⅴ/A0) Ogawa リード
ビレー点でアイゼンを付け直し、両足とも調整ねじを増し締めしてスタート。
調子は悪くなかったのだが・・・
弱点をひろって要領よく登高するつもりが、かえって氷の密度の薄い部分にはまってしまう結果になった。行きつ戻りつするうちあっという間にパンプ。わずか15mでピッチを切るはめになり、A0まで付いてしまった。残念!
3ピッチ目(35m Ⅵ- リーシュレス) Kunii リード
Kいわく「氷は一番立った所を、まっすぐ登るのが最も簡単。」
その言葉通り、まっすぐ登って行く。
何だか天気が荒れてきた。
「雪は下か~ら 吹き上げて~」 演歌の世界か?
4ピッチ目(15m Ⅳ- リーシュ使用) Ogawa リード
本当は3ピッチで終了のはずだったが、私Oが2ピッチ目を短く切りすぎたので、4ピッチ目ができて再登板。
14時50分 登攀終了!
Kuniiのおかげで、また美しいルートを登ることができました。
2ピッチ目で私がA0を付けてしまったのが玉にキズですが・・・
次からは、ケーキを食って上手に登るぞ~!
2012年2月19日相沢奥壁 ― 2012年03月11日
今週も西上州。2月19日は相沢奥壁の大滝とエイプリルフール(左)を登りました。
相沢奥壁の大滝前でのんびり準備していたら、後から来た人たちの声が聞こえて来た。取り付きの人数は見る見る間に増えて30人近くになる。さすが関東の人気ルートだ。先についていたので最初に大滝を登らせてもらう。
相沢奥壁の大滝前でのんびり準備していたら、後から来た人たちの声が聞こえて来た。取り付きの人数は見る見る間に増えて30人近くになる。さすが関東の人気ルートだ。先についていたので最初に大滝を登らせてもらう。
Kリードでスタート。中間部がちょっと悪そうに見えたが、何の問題もなく登ってしまった。完全にリーシュレススタイルに変えてから、Kは上り調子だ。ピッチが長く、アンカーを外してビレイ位置を前進。私Oがフォローして終了。
大混雑でどうしたものかと思ったが、まだ帰るにはちょっと早すぎる。山形から来た方にブルーファングの情報を頂いたり、氷をつついて遊んだりしながら順番を待ってエイプリルフール(左)も登った。
1ピッチ目(O)、2ピッチ目(K)、3ピッチ目(O)
エイプリルフール(右)は薄い氷の厳しそうなルート。来シーズン、良いコンディションを当てられたら。
帰り道、登山道の凍り方がわかりにくく、何度もこけながら帰った。
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